リースバックの隠された罠の数々

リースバックは、テレビのコマーシャルでは好感度の高いタレントが売却後も住み続けられるとメリットを強調しているので高齢者に優しいサービスと印象付けられていますが、デメリットがあるのではと考える人は少ない様に思えるサービスです。リースバックは、自宅の売却後も賃貸物件として住み続けられるので老後の資金の捻出や住宅のローンの返済に適した選択肢と世間に受け入れられており、高齢者から若い方まで年齢を問わず増加しているのが現状です。しかし、リースバックとして売却する不動産物件の査定価格は適切なのか疑問であり、実勢価格との開きを知っておきたいと考えるべきです。金融化機関は、お金を貸し出す場合には担保価値と貸倒リスクを考慮して利率と融資限度額を設定していますが、リースバックも同様であり不動産価値の低下や借主の家賃滞納リスクなどを考慮する必要があるので単に売却する際の価格に比べて20%から30%程度低くなるのが一般的とされています。

リースバックは、売却価格が20%から30%程度低く査定されるだけでなく、賃料の設定が周辺の家賃相場に関係なく売却価格の10%前後に設定されるので相場よりもかなり高い家賃を支払わされるリスクが非常に高いサービスです。売却価格が、3000万円ならば理論上実勢の取引価格は3600万円から3900万円と最大1000万円近く損する可能性があり、年間賃料300万円で10年住み続ければ売却全てがなくなってしまう計算です。それでも、借金を清算できると考えれば、メリットが大きいと言えます。

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